患部に触れなくても出来る訓練
1・対側での認知課題
疼痛のある患者の場合、何らかの損傷により求心性情報が遮断され、体性感覚受容野の変形が生じているといわれている。
強い疼痛がある場合には、患部そのものに触れることができないことが多い。
ゆえに、触れることもできないし、触れたとしても 正確な体性感覚情報が得られてていないという結果になる場合がある (ペインリハビリテーションを生きてより)
痛みのある患者について、体性感覚の識別課題のような認知課題に進むには 健肢側で目標とする体性感覚について収集することから始まるのだが…
私がまず、ココで行ったことは〝第三者の下肢〟を借りて 私がPT役・第三者が私役という、奇妙な光景をリハビリ室で繰り広げていた。
私の場合、スポンジの課題が 大嫌いだったので行われなかった。
まず 対面して、行ったのは相手の下肢に〝触れる〟ことを始めた。
何ともない右下肢は、抵抗なく触れることができたが…
実は 最初に借りたAさんの下肢では、まったく触れることができなかった。
翌日、AさんではなくBさんの下肢を 借りることになった。
視感的に、Aさんの下肢のときと、Bさんの下肢のときでは 見え方が違った。
Aさんの下肢は 本当に第三者のものであったが…
Bさんの下肢は 不思議なことに私と同じように、色感覚異常があり 痛そうに見えた。
不思議なことは、これだけでは留まらず…
このあとも そういえばっということが続いた。
1回2時間が精いっぱいで 7日間 セラピストと私とBさんで、
集中して異様な光景の課題を 行なってきた。
下肢の人体解剖図を 教えてもらって、筋肉の束をイメージしながらほぐしていきました。
指先から、足の甲、足底、ふくらはぎ…指の腹を使って なでるように、私が痛く無いように行いました。
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